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3.11東日本大震災の復興状況研修の旅(2018年十班会)

                                         

   (小林記)

 

今年の日本周遊十班会は、3.11東日本大震災から7年を経過した松島基地の復興の状況を実地に研修することには意義があるのではないかと大串会長の発案で提起され、決定いたしました。

復興研修の中心は、教訓を活かしたその後の松島基地の運用状況の研修と周辺観光地の復興状況の見学です。

基地研修の内容等の調整については大串会長が全面的に当たられ、基地も広報の一環と云うことで快く応じて細部に渡り協力してくれました。

基地周辺の案内については、仙台に居住している佐藤孝彦さんに観光案内や宿泊ホテルの手配等について一手に対応してもらいました。佐藤さんとは数十年ぶりの再会となる人も多く、思い出話を語る懐かしい一時で旧交を温めることが出来ました。

行動の概要は、次のとおりでした。

  ・日 時  5月23日(水)〜 24(木)

  ・旅 程  23日(水)1030〜 松島基地(ブルーインパルス)研修

              1600  宿泊 : 松島センチュリーホテル

        24日(木)0900〜 日本三景の松島海岸・瑞巌寺等

・参加者   大串夫妻、松尾夫妻、山中夫妻、石野、遠藤、佐藤(孝)、林、森本、安松、小林

 

1.松島基地復興状況

松島基地と云えば、航空自衛隊の花形ブルーインパルスの飛行部隊が所属する基地です。 3.11の震災時には芦屋基地航空祭の飛行展示の為、現地に展開しており災害を免れたことは余りにも有名な話です。

実機の災害は免れたもののそれ以外の松島基地内のあらゆる資器材が津波に流されてしまい大きなダメージを受けました。震災直後につばさ会のボランティア活動として基地に伺った時には余りの被害の大きさに人力では何の手の施しようもなく、只々呆然と立ち尽くし愕然としたことが脳裏に刻まれております。

 

それから7年、震災の教訓を活かした対策の一環として施された4メートルの嵩上げをした真新しいランプにはブルーインパルスの整然とした雄姿があり、思わず胸が熱くなるのを感じました。

 

我々が訪問した翌日からブルーインパルスは、鹿児島県の明治維新150周年記念行事に参加するため移動することになっており、そのための展示飛行訓練が実施されるというタイムスケジュール恵まれ、ベースオペレーションの屋上の最上席でフルスペックの展示飛行を見学することが出来ました。迫力満点でまさに興奮の連続で我を忘れて歓声を上げました。天候不順が伝えられ訓練中止の雰囲気も漂っていたのですが、曇天ながら幸いにして訓練が終了するまで天候が持ってくれました。大串会長を中心とした晴れ男揃いの諸兄のお蔭で完全復活のブルーインパルの飛翔を心ゆくまで研修させていただきました。

 

         迫力満点!!6機のフル編隊による頭上通過

基地広報記念館・後方青のラインが津波の高さ

自家用車両で参加した石野君、林君

四国愛媛から参加した松尾御夫妻

時には仲睦まじい山中御夫妻

戦闘機F-2B のコクビット見つめる元パイロット

 

救難機UH-60Jの説明を真剣に聴取

 

松島センチュリーホテル庭園で愛犬チロとともに

 

. 日本三景松島の見学

二日目は、日本三景の1つである松島海岸の見学でした。ホテルの前が観光船の桟橋であり、二日酔いの目をこすりながら湾周遊観光船の第一便に乗り込みました。

松島湾内に浮かぶ大小さまざまな250以上もの島々が織りなす景観はまさに「松島や ああ松島や 松島や」と歌われた通り絶景そのものでした。しかしながら、島々の近傍を周回すると3.11の津波に立ちはだかったために受けた傷跡が生々しく見受けられ、多くの箇所で大小の岩が砕かれ落ちている様相には津波の威力を感じずにはいられませんでした。

 

松島湾の遊覧船にて

 

.国宝・瑞巌寺の見学

松島湾を望み道路を挟んで標高8メートルの地にある瑞巌寺は、云うまでもなく伊達政宗の菩提寺であり、臨済宗妙心寺派の寺で国宝です。 

.11震災津波の時には松島湾に浮かぶ250余りの大小の島々が自然の要塞として防波堤の役割を果たしてくれたお蔭で幸いにして建造物そのものには被害を受けることがなかったということでした。しかしながら、境内は一面泥水が被り、塩害のために300本以上の松、杉の巨木を伐採しなければならないという被害にあっており、疎らになった杉林の景観には寂しさ、虚しさが感じられ残念でした。何時かある日、植樹の成果が実り、震災以前のような荘厳な景観に復帰するであろうことを祈念しつつ参拝をさせていただきました。

 

瑞巌寺山門前で臨済宗を語りあった面々

 

 

 

 

 


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