令和５年防衛大学校同窓会 代議員会の報告

令和６年３月２日に令和５年度防大同窓会代議員会及び講演会が、Web会議方式
により代議員の７割強の出席を得て実施されましたので、その概要を報告します。

代議員会の議決事項は、次のとおりです。
「令和４年度事業報告」、「同会計決算報告」及び「同会計監査報告」
「令和６年度事業計画」及び「同事業予算」　
「令和６年度同窓会役員の選出」
令和４年度事業の実施状況は、新型コロナ感染の影響で一部事業の未実施があるが、
概ね計画どおりに実施した。
令和６年度事業計画は、従来の事業項目を継続しつつ近年の同窓会費納入率の低下
に対応し約５０万円の予算節減を図った。
同窓会費の納入率の状況については、第１期生から第６３期生（平成３０年度卒業
（令和元年３月卒業））までは概ね８０％以上を維持してきたが、第６４期生
（令和元年度卒業（令和２年３月卒業））は５３．７％、第６５期生（令和２年度
卒業）は４７．６％、第６６期生（令和３年度卒業）は１１．８％、
第６７期生（令和４年度卒業）は０．２％、であり極端に低下している。このため、
令和５年９月に延滞金制度を廃止し、第６９期生以降は積立方式を実施している。
従って、第６９期生の積立金が納入される令和７年度以降は、従前の予算編成が
可能となる。
令和６年度同窓会役員は、同窓会長が「村川 豊（海２５）」前年度からの留任、
空自からの役員は、副会長が「丸茂吉成（空２７）」留任、理事が「山田信史
（空２８）」留任、会計理事が「藤永映章（空２７）」新任です。
会議内容の詳細は、防大同窓会のホームページに掲載されています。

講演は、山崎幸二（陸２７）前統合幕僚長により「統合運用の現状と課題」の演題
で実施された。山崎氏は令和５年３月退官し、同年７月防衛省顧問に就任し、
令和６年２月「防衛力の抜本的強化に関する有識者会議」の委員に就任した。
この間、いわゆる安保三文書（国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画）
の策定に参画され、日本の防衛政策の歴史的な転換を推進し、我が国の防衛力抜本的
強化を図った経緯を主に述べられた。
日本の領域が、現実的に攻撃を受ける事態を想定して、自国が戦うために必要な事項
を陸・海・空幕僚監部とそれぞれのメジャーコマンドから広く意見を聴取して、
三文書に反映させた。その結果「反撃能力」の保持に至った。
今後の課題は、三文書で示した方向をいかに早期に実現するかにかかっている。


                 　　                      令和６年３月８日
                     　　                  防大１０期生会代議員　　　川田哲雄・空

【参考】防大同窓会のホームページ
  　     山崎前統合幕僚長の講話資料（統合運用の現状と課題）

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