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故立石俊雄画伯の絵画・入間基地へ寄贈

 

                特別幹部食堂

 

光陰矢のごとし、防衛庁長官賞を連続3度受賞されて自衛官切っての名画伯として知られた故立石俊雄さんの3回忌の法要を今年1月に済まされました。これを機としてご自宅に眠っている絵画を多くの人々に観賞してもらったら如何かと同期の亀井さんが発案し、中司期生会会長に相談したところ、要人来客の多い入間基地の応接環境の充実に資するものであり、かつ同期生にとっても大変誇らしい話であると賛同をいだきました。

 

早速、立石夫人に絵画の何点かを入間基地に寄贈し、多くの人々に観てもらうことが故人の遺志に叶うのではないかと話を持ち掛けました。

奥様はご子息と相談の上、是非、最後の勤務地だった入間基地で恒常的に観賞していただける機会となるのであれば故人としても本望でありましょうとのご返事を頂きました。

 

寄贈することとなった2点の作品の1点は、防衛庁長官賞の受賞作である「郷愁」(飛行機乗り「武人」の守護神である八咫烏を描いたもの)とし、もう1点は立石さんの遺作ともいえる、本州で最も夜が早く明ける青森の凛とした風景を描いた「夜明け」(80号の大作)です。

立石夫人はこれらの作品を寄贈に相応しいものとするために専門家による表装を依頼し、特別仕様の額に入れるなどをして一段と質を高めて素晴らしい作品に仕立て上げられました。

 

此の間、並行して亀井さんは、具体的な寄贈の趣旨等を入間基地の田口監理部長を窓口として、中原基地司令及び井上副司令に説明し、掲額について快諾を得ることとなりました。

基地側は寄贈を受けることに対し、厳しく指導がなされている昨今ですが、その意義、価値判断、寄贈物件の管理替えの手続き等数々の制約を丁寧に処置し対応して頂きました。

また基地側は、この寄贈絵画に相応しい掲額場所を選定し、長期間に渡って品質を保つ上での照明、温度、湿度等の環境について真剣に検討、調整をしてくれました。

その結果、作品「夜明け」は特別幹部食堂に、作品「郷愁」は空港ターミナルの特別待合室に掲額されることになり、寄贈絵画に相応しい素敵な環境下において多くの方々に観賞していただく機会を得ることになりました。

 

11月13日、寄贈者立石夫人に対し、中司会長及び小林(亀井さんの代行)の同行の下、掲額のお披露目が行われました。掲額された状況をご覧になられた基地司令も大変お気に召され喜んでおり、基地の誇りとして機会あるごとに来訪者に話題として紹介しつつ、観賞して頂くことにしたいとのことでした。

我国の最大の航空基地である入間基地の貴重な場所に立石さんの力作が末永く掲額されていくことを同期生の誇りとして喜びたいと思いつつホームページに紹介させていただきました。

(小林記)

 

            空輸ターミナル特別待合室

 

 


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