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人民解放軍の側面について  原情報

 

人民解放軍将軍の葬儀               人民解放軍の将軍認証式

 

 

 

 

 

 

 

上記2枚の写真は、最近インターネット上において発表された人民解放軍軍人に関するものです。

「葬儀」の写真は、101歳になった某退役将軍の葬儀です。退役後40年以上経た軍人OBの葬儀が国葬並みに行われました。このような高級退役軍人は、現在、十数万人は存在すると言われており、退役後も、住居、執事、運転手つきの車、年金等の処遇を死ぬまで与えられています。北京市内にも、高級一戸建て住宅地や軍の管理地と称する厳重な警備がなされた地域に、彼等の住宅地がありますが、公表はされておりません。近年、国家財政の圧迫や一般大衆の批判を配慮して、彼らの処遇も、縮小されてきていると言われておりますが、このような財政負担がかからない軍内部のOBに対する処遇は、政府も奨励しており、軍の士気高揚の方策としても容認されているものと思われます。 このような軍OBの国葬並みの葬儀は、日本や欧米先進諸国においては見られない光景であります。

「将軍認証式」の写真は、習金平党中央軍事委員会主席が実施した陸海空及びその他の部隊の将軍昇任認証式の写真です。この写真は、国内のみならず、日本語訳をされて日本にも報道されております。

 興味のあるところは、濃緑の制服は陸軍、青は空軍、白(冬は黒)は海軍です。16名中13名は陸軍、2名が空軍、1名が海軍です。この写真の認証式において、たまたまこのようなバランスになったとも考えられますが、この数字の比率は、現在の中国人民解放軍の陸海空軍人のバランスを示すものとも考えられます。

中国建国の立役者は、人民解放軍でありそれも陸軍軍人でありました。建国後、本格的な空軍が旧陸軍の関東軍のパイロット等の支援を受けて設立され、海軍もその後建設されました。

2008年のオリンピックにおいては、人民解放軍の陸軍部隊は、治安維持の目的で北京郊外に数十万の部隊を配置したと言われており、オリンピック閉幕後に当時の胡錦濤国家主席が、このオリンピック成功の陰の功労者として人民解放軍の功績をたたえた演説をしております。そのオリンピックの1ヶ月後の9月、空軍は神舟7号よる有人宇宙飛行を成功させました。残る海軍が、現在、尖閣列島や南沙においてその存在感を発揮していることは、国家的な要求もさることながら、人民解放軍内の微妙な軍事バランスも影響しているものと思われます。

中国が考える今後の空母発展の4大趨勢

 空母は国の鋭利な武器である。公海上を航行する空母以上に国家の力を示すことができるものはないと多くの国が考えている。「空母熱」が高まり続ける中、将来の空母の発展には4つの趨勢がある。北京日報が伝えた。

 趨勢1:無人戦闘機。艦載無人戦闘機が大幅に空母の攻撃能力を強め、攻撃距離を伸ばす。無人戦闘機は海・空戦闘モデルを変え、世界の軍事戦略構造に計り知れない影響をもたらす。米海軍は艦載機無人戦闘システムの開発、実験、配備を加速している。艦載機に占める無人機の割合は高まり続ける。

 趨勢2:艦載機のステルス化。F-35CF-35Bなどのステルス機が21世紀の艦載機の主流となる。F-35は史上初めて量産されたステルス艦載機であり、米海軍航空部隊がステルス時代に入ったことを示すものだ。フォード級空母にF-35Cが搭載されると、高強度作戦では57昼夜連日220回出動できる。中強度作戦では30昼夜連日180回出動し、1500の目標を攻撃できる。

 趨勢3:電磁式カタパルト。空母の執行任務の多様性はこのタイプの艦載機多数によって実現される。艦載機の出動頻度・回数の確保は、空母の戦闘性能を高めるカギだ。電磁式カタパルトは加速度を精確にコントロールでき、数トンから数十トンの無人機や有人機を代わる発射できる。

 趨勢4:新コンセプト兵器。空母は高価値兵器プラットフォームであり、対艦弾道ミサイルや対艦巡航ミサイルは空母にとって極めて大きな脅威だ。艦隊の艦艇と艦載機以外に、空母自身のミサイル迎撃能力も強化しなければならない。これは電磁投射砲、レーザー兵器といった新コンセプト兵器によって初めて実現される。射出速度2.5km/sに達する電磁投射砲の砲弾は340キロ先の目標を粉砕でき、防御半径は既存のシステムを大幅に上回る。


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