コロナ謹慎独居老人の閑談06

 

 


昨夜は寒冷前線通過による春雷で久しぶりに大きな雷鳴を聞きました。今朝もさわやかな青空の下で、
0630のラジオ体操をしました。曲げ伸ばしする時の足腰肩の痛みが半減し、先月末に喜寿になった
老体でも継続すれば、まだ何とかなりそうな感じがしました。自宅謹慎で動きを止めた諸兄には簡単な
運動をお勧めします。

東京都健康長寿医療センター研究所のレポートでは運動で生じる骨への力(衝撃)が、力を感知する
たんぱく質(Cas)に作用し、身体の多くの組織に作用し健康維持の増進と骨を強化するとし、10分間
の運動の効果は24時間以上続くとのことです。足腰膝等が痛む人は状態に合わせ痛みが増悪しない程度
で様子を見ながら続けましょう。

コロナに感染すると、多くは肺炎を発症し、肺炎が重篤化し死亡するようなので、肺炎についてWEB検索
しました。
コロナ肺炎は「間質性肺炎」で、5年毎に受けているワクチンの「肺炎球菌」とは異なり、殆ど効果が
無いようです。風邪では上気道(喉まで)にウイルスが取り付き、炎症により喉の痛みや腫れが伴うが、
コロナウイルス感染症では下気道の肺の間質(肺の組織)に取り付くため、他の肺炎のように肺胞の内面
の炎症と異なり、乾いた咳が出るようです。また、肺の間質部は多くの毛細血管が通りガス交換の機能を
担当している部位です。このため悪化すると呼吸数増や人工呼吸器の使用、酸素濃度を上げもガス交換が
できないため、最終的には人工透析のように血液を外部器械(人工肺)(ECMO)で酸素と炭酸ガス濃度を
正常にし戻すしかありません。

症状の経過は、患者は肺の炎症で機能低下し血中の酸素濃度が低下(CO2増加)すると補償作用として
呼吸が早まります。それで補えないと血中酸素濃度が下がり,血中の酸素濃度が下がるので、酸素吸入
で対応します。しかしそれでも補償できなくなった場合には、人工肺しか救命はできません。

従来の呼吸困難は、患者の呼吸能力が低下し自力呼吸ができなため、人工呼吸や酸素吸入をしたり、外部
から補助できない場合には気管挿管により気道をひらき、肺の呼吸運動を助けるものですが、コロナ肺炎
では呼吸運動が原因で有りません。

患者が呼吸器等による補償機能を使用していて、急に増悪し呼吸が苦しいと感じるような症状となった時
には、ECMOで酸素不足を補完しなければ救命はできません。
従って、自宅療養中等の患者は症状の増悪の兆候を感知したら、設備が整った医療施設へ速やかに移るこ
とが、肝要と思います。自宅療養中で外部に連絡もできずに死亡していた患者はこの様な状況で死亡した
と想像します。

私は、独居なので、症状の軽い場合でも、医療関係者が常駐するホテルを選びます。
先ずは罹患しないことが第1ですね。

                 5.7 コロナ謹慎独居老人  小川拝



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