「モーリシャス「わかしお座礁事故」対処について」

 

 


8月も残すところ1週間となりましたが、暑い夏はなかなか交代しようとせず、連日熱中症を注意する報道
が続いておりますが、各位は元気にお過ごしですか。
GO TOキャンペーン以降コロナ新規感染者は増えたり減ったりするものの急増の気配は感じられません。
時々町に出ると人出は以前の1/3〜1/2位でどこでも全員が炎天下でもマスクをしており、自宅周辺
でスパーに行くとき以外はマスク無しの生活をしている私には異様な感じがしますが、各位はマスクを
どのような基準で装着してますか。

さて、1か月前に「モーリシャス」で日本船主の「わかしお20万重量トン」が座礁し
燃料の重油等4000tの内約1000tが流出した船舶事故は記憶に有ると思います
私は、3年半ほど前に船でモーリシャスと隣のレ二ユニオン島マダカスカルに
寄港したことが有り、7月下旬に事故が発生した後、日本はどのように対応するか
気になっていました。(わかしおはバラ積船で大型なためスエズ・パナマを通過できない
大型船で中国からブラジルへ向かう途中の事故で、積載物は無いため、喫水が浅
かったため安全と判断したか、何かの理由で沿岸に接近しすぎたため座礁した?)
日本では1997年1月にロシアのタンカーナホトカ号の重油流出事故(約6000tが流出し
海上で約3000t回収され、残りが日本海沿岸に漂着し、ボランティア30万人が参加し
回収作業に当たった)の事の教訓もあり、事故の原因や船主や運航会社の責任等は
事後の事として、先ずは(サンゴ礁の美しい海)海洋汚染を局限するためには、除染等を
速やかに実施する必要があり、会社はもちろん国も速やかに対応を開始すると期待して
いましたが、国の行動が極めて鈍重なのには期待外れでした。
コロナパンデミックにより日本からの人の派遣等の制約は有るものの、基本的に対応の主体を
原発事故と同様、会社任せにせず、国としても明確に対応する旨の態度を明確にするコメントを
発表すべきである。環境大臣(小泉氏)の格好いいメッセージも有りましたが、中身はモーリ
シャスの要請による専門家数名の派遣のみである。
批判的な主要なマスコミの報道は殆ど無く且つ遅く表面的な内容ばかりで、地方紙のほうが
まともだ。(日本の主要マスコミの力量が伺える)
モーリシャスは宗主国がオランダ・フランス。イギリスと変わり欧州との関係が深い事から
イギリスBBCの報道は迅速で信頼性が高い。除染等はフランスの海外県であるレ二ユニオン島
経由でのフランスの支援が迅速であった。(外務省の要請??が有ったとは思われ無い)
日本からの距離は大きいが(近くにP3Cが展開している)コロナで余っている民間機を利用でき
国として対応(外務省の調整)すれば、人材や資材の派遣は容易にできたはずである。
船舶事故発生時の対応や手順は船会社や保険会社で決まっていると予想されるが、他国の
環境に大きな損害を与えるような事故では、国家間の謝罪や損害賠償等を明確いすべきで有り、
その様なスタンスは今後の日本の評価に大きく寄与すると考える。
私見であるが、外務大臣が速やかにモーリシャスへゆき、事故の謝罪と事後の対応について説明し
了解を得る等の配慮が何故なかったか??(相手が小国だから?)。
今回の事故処理について主要マスコミも野党も与党も殆どコメントが無いのはなぜか?
後出しジャンケンの好きなマスコミ等は、原因や・責任や・保障・賠償等の結果ばかりが
報道されることになるのだろうか。
本件について各位は如何思われますか。

                      8.25 独居老人の閑言 小川拝


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