「閑独居老人の独言(12.23)」

 

 


今年は残すところ9日となり、真冬の寒さが続いており、日本海側では記録的な大雪となっておりますが、各位には
お変わりなく元気にお過ごしでしょうか。
今年は歳明け間もなく始まったコロナパンデミックで世界中が明け暮れ、感染者数は強い規制を取れば拡大が沈静化
しますが、それにより規制を緩めれば再拡大し振幅が大きくなり、現在は3波目の振幅が拡大中で世界中で年末年始
の行動規制がされ、日本ではGOTOキャンペーンは感染拡大に影響している証拠がなく継続すると発言していた菅政権も、
医療関係者や国民の声に押されて、止む無く急遽一時停止を発表し、後始末に苦情が出ています。
この先沈静化の状況を見て再会するか否か決定するとしていますが、コロナ禍下における経済活性化について、
馬の前に人参を示し先者勝ちだから走らなきゃ損だという、なりふり構わず経済指数の向上のみを誇示するような政策
は歪が出てくると考えます。数兆円を投資した当該政策の成否はコロナ禍が終息した後に出てくるので、しっかり総括
しその後の教訓として欲しいものである。近年、政治家は功績は自分のもの、失策は俺以外の者とする傾向がみられ、
失策の教訓が残されない傾向が有るのは残念です。
                                         12.23  閑独居老人

さて、コロナの変異について、変異したコロナは感染力が1.7倍で病原性は変わりないと報道され、特に発症者の
多いイギリス等からの入国制限が始まっています。人の移動が完全に停止してない状況下ではこの施策は拡大の時間
稼ぎでしかありません。(南極の基地でもコロナ感染が発生しているのです)
時間経過とともに感染力の強いコロナに置き換わるを言われます。使用が開始されたワクチンは現在のところ変異した
コロナにも効果があるとのことですが、ウイルスは変異が早く、今後の変異に効果が追随できるか注視する必要があり
ます。例えば、インフルエンザには流行に応じ2〜3種に効果があるワクチンが接種されていますが、効果はインフル
エンザの6割くらいとされています。おそらく数年後には同様な状況が訪れるのでしょう。今後はコロナ治療薬
(インフルエンザの場合のタミフルやリレンザ)が開発されて感染時の症状が緩和され重症化を減らすことと両輪で
対応することになると思われます。日本におけるコロナワクチンの接種は、使用認証が2月下旬なので、優先度が高い
高齢者でも3月以降となりそうです。未だ暫くは隔離による防止策を守りながら煩わしい日々を過ごすしかありませんが、
残り少ない人生の時間を有意義に過ごしましょう。

(独言)
昨日の「プライムニュース」で、自民党の新藤議員が、コロナ禍のような正解が見えない政策の決定を総理に決断
させることは「結果が間違ったら総理が辞任しなければならないので、そのようなことはできない。
関係会議で調整し国民の意向も確かめて総意の下で政策を決定する」のが適当と発言していた。開発業務を担当していた
現役時代から感じていた「重要事項の決定に対する無責任体制」が現日本の頂点でも行われている事を再確認した。
重要事項の決定について誰が責任者かと確認したところ会議で決まったとの回答であった。結果が間違っていた場合、
会議に責任を負わせるのか?会議組織は責任を持てないので、多数決制で決めたら責任は会議の参加者全員か賛成者
だけか?・・・日本独特の無責任体質・・・先の大戦でも「御前会議で決定した」・・・東京裁判では中枢の7名が
平和を犯した責任で(戦勝国が国際法を基に独善的に決めた罪状)処刑されたが、無謀な作戦を遂行し多くの戦闘員を
必要以上戦死(餓死)させた指揮官が戦後のうのうと生き伸びていた。しかも「無謀だったと言われる戦争」の組織と
しての総括(個人的な回顧録は有るが)がなされていないので、誰がどのような背景でどのように決定したのか?
どの様に遂行したのか?例えは「大東亜共栄圏思想」が「謳い文句道理」なのか「日本が東アジアの首領となるための
口実か」当時の国の本意について、後継の日本人は個々に回顧録等から推定するだけである。
東アジアの国が大戦後独立したのは大東亜戦争の成果という人もいるが結果論に過ぎず真意は霧中である。
少し熱くなり横道にそれたが、・・・責任者が決心した結果については、政治家であれば国民の審判(選挙)を受ければ
いいだけである。誰も左右判らない状態で人事を尽くし情報を集め合理的に決断した結果が、予想した結果と違った場合
に誰が非難や処罰をすることができるか。左右の何れかが適当であると判っていれば、決断は不要である。
決断を託された責任者が決断しなかったり、会議や民衆の意向に任せ決断しなかった場合、その場合の結果責任は問われ
ないと考えているか??(行政政策における決定では議会で国民の代理人が多数決で決める規則なので個人的責任は
問われないが、政党等が選挙で審判を受けることになる)
昭和天皇がマッカーサーとの初対面時に「戦争の責任はすべて自分にある」と発言されマッカーサーが痺れた話を、
国のリーダーは肝に留めて欲しい。

(追加)
1.新年の挨拶は「年賀はがき」を止め、メールに替えますのでよろしくお願いします。(各位は如何ですか)
2. 北朝鮮の金正恩の死亡説(重病説)を流しましたが、どうも未だ元気に生きているようなのでお詫びし訂正します。

参考
・新型コロナは変異で感染力アップも、症状重くせず 東大など発表

・コロナ変異種、ウイルス突起分子に変化…感染速度は従来の1・7倍か 






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