「閑独居老人の独言」

 



(賢く恐れるための資料と独言)
ご承知のように、新年年明け以降、コロナ感染者が爆発に増加しており、
沖縄・山口・広島は蔓延防止等重点措置が昨日から今月末までの間適用
されることになりました。
米軍基地の存在が一因では有りますが、年末年始にかけての人の移動・交流と
オミクロン株の特性(強感染力・発症の不明瞭)が重なり、年末年始に潜在的
感染者が拡散したのが主因と思われます。
加えて年越し前後3日間はPCR検査が大幅に少なかったため、検査による
摘出をすり抜けた潜在感染者が感染を急拡大させたものと推測します。
この間に感染した潜在感染者が発症し顕在化しに下のような実行再生産数の
急上昇が見られました。
全国平均値5.05のまま継続すれば3週間で125倍になり、1月8日の
新規参戦者8000人が1月下旬には100万人になります。
しかし、感染規制が緩く感染者数の多い欧米の実行再生産数では下表のとおり
(%/100=実行生産数)アメリカ1.75、イギリス1.12、
ドイツ1.73、フランス1.64で特段に高いのはインド6.05,
ブラジル4.27オーストラリア3.03で世界平均1.70です。
従って日本平均5.05は既に異常な高さで、これを超える沖縄・広島・山口
の値は風が弱い時の突風のようなものと解するべきでしょう。
基本的感染防止対策が行き届いている日本では間も無く2.0以下に落ち着き、
更にブースタ接種が普及するに従い1.0以下になると予想されます。
マスコミの報道は大きな数値を発表することでニュースに関心を持たせるためで、
数値の意味を冷静に理解し、踊らされないようにしましょう。
医療的には新規の感染者数/重症者数と医療態勢を考慮し医療崩壊が発生しない
よう医療態勢を柔軟にすべきです。
まだ、資料が少なく推測の段階ですが、オミクロン株は感染力が強くワクチンの
効果も限定的であるが重症化率はD株に比べると1/3~1/4程度で、死亡者
は更にも少ない。症状はD株の間質性肺炎でなく通常の肺炎が大半のようです。
しかし、WHOや医療専門家は、、感染率×重症化率=重症者数とし、重症者数は
オミクロンでも減らないとしている。
感染力の強いオミクロン株による重症化/死亡を追加ワクチンと治療薬で大幅
に減らし(今までの感染者に対する死亡率1%)インフルエンザの死亡率
(0,07%:日本で年間1000~2000万人感染、死亡3000人/1万人
(間接含む))並みなれば特別扱いする必要は無くなるでしょうが、社会活動に
大きな影響を与えている状況から、受け入れリスクをどの程度まで上げるか?
政治決断が必要である。
現在、オミクロン株の急拡大で医療崩壊や感染者の収容能力限界等のニュースが
流れているが、感染症法による分類でSARSコロナウイルス感染症が2類感染
症と指定されているために、感染者は入院(都道府県知事が必要と認める時)と
なっているのが一因です。
各知事は感染脅威がどの程度になったら入院の必要は無いと判断できるか?疑問。
全国的に感染拡大しており、国が特例法で「オミクロン株を4類に格下げ」するか
「軽症患者は入院不要」とするのが適当であろう。
結果、都道府県の医療負担は大幅に軽減でき、本当に必要な患者に治療が集中でき、
多量の隔離施設の確保の費用も減らせる。
同時に感染拡大防止のワクチン接種と検査及び感染した場合の重症化を防ぐ治療
体制を拡充すると共に国民が不安感を持たない様に説明が必要である。
2月から高齢者のブースター接種が始まりますが、オミクロン株に対する有効性
は下表のとおり、ワクチンの抗体価は接種後10日~2Wで作られて有効となる。
またオミクロン株に対する有効性は3か月程で半分程に低下し、ファイザーと
モデルナで差がある。(イギリス保険担当局の報告) 
従って、追加ワクチン接種は感染予防に万全でない事も知りましょう。
                       1.12 閑独居老人の独言
(参考)
   変異ウイルスの特徴・最新情報



 

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