「緊急事態解除の報道に思う」

 



各位
関東地方は週明けの東京(靖国神社の標準木)で桜の開花が発表され、少し気温が下がる
周辺の町の桜も開花が始まりました。昨今の5月の気温が続くと花見期間が短くなるので、
開花後は平年の気温に戻ってほしいものです。今日も昨日以上との予報で週末には見頃に
なると思われますが、コロナ規制による「不要不急の外出を控える」に観桜は該当するか?
思案されている方もおられるのではないでしょうか。

さて、来週始めの21日までの1都3県の「緊急事態宣言」の解除の是非について、マスコミ
は連日、首相と都知事の確執を混ぜながら面白可笑しく報道していますが、各位は如何に
感じますか?
変異ウイルスが少しづつ国内に浸透蔓延していることと一部の医療従事者等にワクチン
の接種が開始されたことを除いて、コロナ対応策等の環境は殆ど変化していません。
3週間近く新規感染者は多少の増減(私は振動と考えます)しながら、変化が無い状況は、
前の独言で予想したように拡散と対策による収束が同等になり定常状態になっており、
医療諮問機関も発言しています。
感染力の強い変異型が拡散すれば、現状の均衡が破れ拡散傾向となり、PCR検査等を拡大
し無症状者を早期隔離すれば、収束傾向となるでしょう。
現在の感染拡大防止策とは?従来の「3密と不要不急の移動の制限」のみで、移動の制限
は接触の機会を減殺させる感染拡大の主施策です。
市民は長期の行動の自主抑制に対し解放の欲求が増大しているのが現状です。
「緊急事態宣言」でどのような実効的施策があったか?飲食店等に夜間10時以降の閉店
要請位で、市民の自主的行動抑制で深夜の飲食等の行動は減り、飲食店では開店しても
来客が少なく閉店して協力金を頂いた方が得とする方が多いのが実態である。
言わば、都道府県は飲食店の経営を救済する協力金の原資を国が宣言を発してくれれば、
国に依存できるとのしたたかな考えが(特に都知事に)あるような気がします。
首相は経済の活性化を最優先する考えは、時期尚早にも関わらず「GOTOキャンペーン」
を見切り発車(強行)したことからも予測され、都知事を出し抜き、解除に舵を切りたい
ものと予想する。
独居老人としては、正解や最適解が見えない状況で「今後ワクチン接種が十分行き渡り、
集団免疫が確立し感染フリーと治療薬ができ感染しても適切に処置できるまでの過程を
どうするか? リーダーとしてのビジョンが見えないのが、不満で不安でもある。

現状からの道筋は、感染拡大を発散させる選択は無いものとすれば、2つしかない。
1.現状の防止策を維持し定常状態を維持しながら、其の中で可能な経済活動を実施
    する。
2.現状の防止策を緩め、経済活動を優先に進め、拡大傾向の兆候が有れば一時的に
    経済活動を止め強い防止策を適用する。感染状況の変化を見ながら拡大と抑制
    を繰り返す。
マスコミで報道されている「緊急事態宣言解除の是非」だけで、解除となれば、現状
の市民感情から2項へ進むのが自然の成り行きである。
もし、1項を選択するのであれば、宣言が解除されてもコロナの感染状況は何ら改善
されたものでなく、現状施策を厳格に維持してほしい旨を市民へ事前の強い呼びかけ
が不可欠と考える。・・・このあたりの為政者としての意向が見えないのだ。
いずれの策がベターであったかは歴史的追認によるしかないので、市民を説得する決断
である。
重大な決断の責任を回避する手段として、医療諮問機関の見解・指導によるとか多くの
市民の声を聴いてと、今までのコロナ対策の選択理由に度々聞かされたが、この度は
聞きたくないものである。

                         3.17  独居老人の独言



 

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