「閑独居老人の独言」

 



コロナは緊急事態宣言の解除の是非に関係なく、対応のすきを突くように関西始め東北等で
感染拡大の4波が現実化しており、東京もその恐れが高いと医療諮問会議が警告を発してお
ります。
ワクチンが集団免疫に達しない現状においての対策は「3密と人の交流の制限」しかない。
もちろん感染力の強い変異型の蔓延すれば感染しやすくなるが対策は変わらず、対策を如何
に厳格にするかのみである。
経済的影響を考慮し現状の対策は、飲食店等の開店時間や催し会場の入場制限すること等
ばかりに焦点が当たっているが、店舗や会場にコロナ感染原因が有るわけでなく、感染源
となる人がその場に存在することが感染拡大に繋がるのである。
従って、原因は人であり店舗等の営業や会場の制限ではなく、店舗に行く人の行動制限が
感染拡大防止の本筋である。
国際法ではパンデミックにおける感染防止のために人権や自由を制限することは認められ
ているにも関わらず人権や自由を侵すことができないものと信じる進歩的知識人や反発を
恐れる政治家は人権や自由の規制に極めて慎重かつ弱腰であり、人権の無い店舗等の営業
を規制する事しかできない法律が、人の行動規制が本質ではなく、行動は自由だとの誤解
を与えているのではなかろうか?
尽きるところ、戦後75年間の「主権在民・民主主義の基礎である権利と義務、自由と責任」
が不離一体との市民の認識の欠如が背景にあるような気がする。

65歳以上の高低者に対する「ワクチン接種」が始まります。地域により若干手順が異なる
ようです。
希望者を先着順で募ったら希望者が殺到し30分で定員に達し、電話が通じず連絡がつかな
かった人も多く有ったようです。予想された事態で、GOTOトラベルと同様、全く知恵の無い、
機会平等に反するやり方で、不満を感じた人は多かったでしょうね。
日本のワクチン接種は早くから人口より多い量を確保しているとの情報があり、接種態勢の
確立の方が気がかりでしたが、接種の鈍重さはあきれるばかりです。
添付は最新の世界各国の接種状況のデータ(4月6日更新)です。
隣国の韓国はワクチンの確保が問題視されていましたが
韓国の接種人員は日本とほぼ同じで人口当たりの比率は2倍です。日本の人口当たり1%以下
は(安全第一で慎重なのか、無責任の会議方式でなかなか決められないのか)日本の特性なの
でしょうか?
アメリカの新規感染者数は60万人ですが、既に16500万回の接種を終えており(1日200万人以上)
アメリカの底力を感じます。日本より早く集団免疫ができ、秋頃に感染拡大は収束するでしょう。

体内に免疫ができるためには接種後、インフルエンザでは2~3週間かかると言われていますが、
コロナワクチンもほぼ同じ位かかるようですので、接種後もしばらくは感染防止に留意すること
が必要です。

参考
世界の接種状況は2021年01月20日 公開 2021年04月06日 更新

  
                         4.05  独居老人の独言



 

*********  目次に戻る *********   ホームページへ  *********