「閑独居老人の独言」(処理水の海洋投棄の風評被害の対応について(私案))

 



各位
産経新聞では、原発処理水の海洋放出について、中国の報道官が下記の発言をしている。又韓国大統領も
同様な発言と国際司法裁判所への提訴を検討中である。本件について「日本の多くの国民が放出に対し
不安を持っており、放出への理解者は半数に満たない」実情から考えると、他国へ理解を求める前に自国
国民の理解が先である。説明通りであれば論理的に安全性について不具合は無く、人に害を与えるもの
ではない。
本件への反発は「小便を濾過した水を飲むことへの違和感」と同様な「感情(直感)的否定」が元にある
と考える。宇宙船内では小便を濾過した水を普通に飲料として使用しており、飛行士たちには違和感が
無いのは、事前の訓練により「感情的否定」が払拭されているためである。
科学的・生理的に安全であると理論的な説明により、国民や漁労者の理性に訴えても「感情的否定」を
覆すことは至難である。(これが風評被害を容易に覆せない根源である)
「感情的否定」を覆すには「感情(直感)に理解させる方法」が有効と考える。「言葉や文字による説明」
は文字を頭脳回路で記憶と照合し意味することを理解するが、画像は視覚を通じて、殆ど直感的に理解す
るものである。女性が美男子を一瞥して一瞬で好きになるのは好例である。
このことから、安全と称する処理水(海洋に投棄する直前の処理水(海水で希釈し海洋に放出するものと
同等の処理水)を生物的安全処理(細菌等を濾過)した水)を、総理大臣や関係大臣等の政治家、著名人
有名タレント等が飲料水として飲む安全パフォーマンスを国民や世界に見せる事が「感情(直感)に
訴える」最も有効な方法と思料する。
キリスト教徒で聖人に祭られるには「生存中に奇跡を起こしたこと」が条件の一つと言われている
(記憶違いかもしれない)。聖人に相応しい人として、奇跡を起こした(事実?)ことを示し、
教徒に感情(直感)的理解させるためと思われる。      
                                                                4.16閑独居老人の独言


産経新聞 2021.4.14 19:03
 【北京=三塚聖平】中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は14日の記者会見で、日本政府
が東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出方針を決めたことに対し「海洋は日本のごみ箱でなく、
太平洋も日本の下水道ではない」と強く非難した。
中国側として「さらなる反応の権利を留保する」と表明しており、日中間の新たな外交懸案になる恐れが
ある。
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国際海洋法裁判所に提訴することを検討するよう指示した
ことについては、「韓国の措置に注意を払っている。日本が国際社会の懸念を重視することを望む」との
考えを示した。
趙氏は、処理水の海洋放出について「日本は、本当に国内外の疑義や懸念の声を聞いているのか」と批判。
日本の水俣病を挙げて、「日本は歴史の悲劇を忘れるべきでない」と主張した。
また、麻生太郎財務相が処理水について「飲んでも何てことはないそうだ」と述べたことを念頭に、
「飲んでから、再び言ってもらいたい」と批判した。
  
                        



 

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