「医療ガイドの紹介」

 


各位
一年で一番暑さの厳しい時節を迎えて、真夏日・猛暑日の日が続いていますが、
各位は元気にお過ごしですか?
コロナはオリンピック開催直前から5次感染拡大が急速に進み、緊急事態宣言が
発出されたものの焼け石に水で収束の気配が見られません。
昨今のイギリスの情報ではデルタ株の実効再生産数が5~8(従来型は1.5~3)
と水疱瘡やはしか並みと報道されており急速拡大は其のせいによるようにも聞こえ
ます。しかしながら対処法はワクチン接種の普及以外には「3密防止・マスク・
手洗等の消毒等」しか有効な対策が無く、新規緊急事態宣言では飲食店の営業の
締め付け強化と人の移動の抑制が強調されただけで、目新しくは「国民の協力」が
強調されました。
集団ワクチン効果は、ワクチン接種により感染・非感染者になる人が増えない実効
再生産数が1以下になることです。
ワクチンの有効性が100%とすれば、感染フリー(感染が拡大しない)になるには、
従来型では67%、デルタ型では87.5%の接種が必要です。
有効性は従来型で90~95%、デルタ型には60%程度なのです。デルタ型が蔓延
しているイギリスでは接種者が70%程度で感染フリーを宣言したところ、感染者が
増加始めたため、マスクの装着を奨励しています(マスクの装着で30%~の感染
防止効果が有ります)。
日本ではワクチン接種がようやく軌道に乗り始めた所で供給が追い付かなくなり1日
100万回くらいで進捗すると思われます。直近で8400万回(4200万人)
34%が2回接種が終わりましたが、70%までには9000万回の接種が必要で
順調に進むとし約3か月かかり、完了時期は10月末から11月初めと予想されます。
以降ワクチンの有効性、有効期間、ウイルスの変異速度、を考慮すると今後は、感染
しても早期に回復でき・重症化を防ぐ治療薬の早期開発が必要で、ワクチンと治療薬
を使用しながら、コロナウイルスの感染(感染による死者はゼロにできない)を許容し、
共生する社会が常態となると予想されます。
季節性インフルエンザによる死者数は約10000人/年(直接死因1/3,持病の
増悪等2/3)、コロナによる死者数は約15000人/1.5年(約10000人/年)
から、コロナフリーの社会生活環境となり、現状の死者数を受け入れ許容リスク
(80%以上が高齢者)と考えるのは如何でしょう。
今後も出現すると予想される新しい感染症に対し完全な制圧が期待できない事を前提
として、どのような状態を目標とするか、人命と社会活動(生活)の吻合点について
の考え方を(受け入れ可能なリスクはどこか)コロナの教訓として残されることを
期待しています。

さて、我々高齢者には生物としての寿命の残りが、コロナ以上に気がかりです。
活動時の足腰の痛みや日毎の体調の変化 医者通い、自力生活の可否や中には介護の
要否等、今までなんでもなくできたことができなくなる辛さや寂しさを感じます。
とは言え、其れが現実であり逃れることは誰もできない事実と、四苦(生病老死)を
お釈迦様が諭されておられます。
下記の「みんなの医療ガイド」は、最近の医療態勢等について幅広く解説されており、
我々が今後お世話になる制度についても書かれておりますのでぜひ一見をお勧めします。
他には厚生省HPにもつながりますので利用下さい。、

暑い中オリンピック競技では若いアスリート達が全力で競い合っている姿を見るのは、
清々しいものですね。中日を過ぎ日本選手の活躍は予想以上でよくやっていると思う
反面、従来のメイン選手の顔が減り、若い選手が多くなり、世代交代を強く感じ寂し
さも覚えます。しかし、スケートボード、バイクBMX、サーフィン等今まで知らなかった
新しい競技では,人間業とは思えないようなシーンがあり、其の中での日本人選手の活躍
には驚きです。近年Eスポーツ(よく知らない)も盛んになっているようですので、
全く違ったジャンルの競技がオリンピックで競われる日も遠くないと思われますね。

               暑い日オリンピックを観ながら 8.2 閑独居老人

参考
・みんなの医療ガイド(全日本病院協会)
医療費・医療保険等の医療のしくみから医療安全に関する病院の取組みまで解説して
います。


・新型コロナウイルス感染症の”いま”に関する11の知識


 

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