「閑独居老人の独言」(「灰色の犀」はどこ?)

 



各位
政府や経済界は右肩上がりの成長を当然としており、人口減少がネックとしている。
地球環境問題を考察すれば原因は人口過剰にある。
継続的に安定した社会を維持するためには、その国の地勢に許容される人口に自ら
制御しなくてはならない。
日本は5000万人くらいが適正人口と考えるので、人口が其処まで減少することが
必然とし経済政策を構想べきである。
日本よりるかに人口が少ないのにはるかに裕福な生活をている国がある。裕福さは国
のGDPではなく一人当たりのGDPが指標である。即ち裕福さを向上させるためには労働
生産性を向上する事である。中国のGDPは日本の3倍以上であるが一人当たりでは
1/3に過ぎない。国力は中国が上であるが豊かさは日本がはるかに上である。
過去には「人口は国の力(軍事力)」としていたが、地球環境問題が顕在化してきた
現在、人口の増加は豊かな生活をするためにはマイナスである。
実例は中国とインドの差である。これからの世界は「教育は国の力」と考え、平等な
教育機会のもと「能力に応じた教育」により「適材適所の人材育成」をする。
現在の日本は安価な人件費を求めて1/3の生産力は国外に出ており、更に増加傾向
である。安価な人材の残りのアフリカ等には既に中国が進出しており、近い将来には
安価な人材地域は(環境問題と同様)無くなる。
同時に先進国がグローバルスタンダードで途上国を縛ってきた経済的帝国主義(平和的?)
政策も終焉する、企業は海外で同化するか自国に回帰し得意分野のプロダクトを生産し
国の経済基盤となる。その時にそれを支えるのは国が育成した「教育された人材の質
と量」と「科学・技術基盤」である。
新首相は安倍政権とは違うと言いながら、人口減少対策と右肩上がりの経済成長
(成長無くして分配無し)で「所得倍増」を標榜しているが、1200~1400兆円
もの国の負債のために0金利から抜け出せない事態を如何に解決するかは見えず、
コロナ対策と称し国民が不安視するようなバラマキに近い財政支出を行っている。
2025年にPBを0にするとしているものの周囲は可能性を疑問視している。
経済界や議員の中にはMMT理論や日本には海外資産が多くありディフォルト(経済破綻)
は発生しないと言っているが其の証拠となるものは実態以外に無い。
諸外国が日本の財政状態に不安感を持った時に「日本の灰色のサイ」が暴れ出すのだ。
防止策は、国民に財政の実情を説明し、地に着いた「財政再建100年計画」(仮名)
を示して世界に信用の補填を示すことである。
財政再建政策では国民への負担が増えサービスの低減が伴うが、贅沢は限定されるもの
の貧困化し飢えるような事態にはなら事を説明し、再配分を強め北欧型の社会を目指す
ようにすれば良い(人は貧しさではなく、貧富の不平等に不満を持つとされる)
この様な生活を経験することは、経験の無い壮年以下の人達には多少不満が増すかも
判らないが、民主主義の基本を学び直して日本に真の民主主義が根ずく機会となること
を期待したい。(こんな政治家が出て欲しいと、冬日和の日向で昼寝して見た夢です)
                                       
                        12.3 独居老人の独言

参考
 ・日本人が恐れるべき「灰色のサイ」はどこにいるか 



 

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